詩篇13篇〜いつまでですか?

 ダビデは、1、2節で「主 (ヤハウェ) 」の御名を呼びながらも、何と四回にもわたって、「いつまで、救ってくださらないのか」という趣旨で、「いつまで……私を永久にお忘れになるのですか」「いつまで御顔を……お隠しになる」「いつまで私は……思い計らなかればならない」「いつまで敵が……勝ちおごる」と大胆に訴えます。 “詩篇13篇〜いつまでですか?” の続きを読む

詩篇12篇〜日本経済のデフレ脱却

 本日1月17日は阪神淡路大震災から30年の悲しい記念日です。それも本当に心が痛むことです。ただ同時にそれから間もなくの3月20日にオウム真理教による地下鉄サリン事件が起きたことが、日本人の宗教心理に大きな影響を及ぼしました。
 それが起きた1995年まで、カウンセリングの看板を出していた当教会に多くの未信者の方が訪ねてくださいましたが、この事件以降、ぱったりと誰も来なくなりました。人々が「宗教は危ない」と過剰な危機意識を持つようになったためです。それは本当に驚くほどの明確な変化でした。 “詩篇12篇〜日本経済のデフレ脱却” の続きを読む

詩篇11篇〜2025年の始まり 韓国の政治

昨年末から、韓国が大変なことになっています。
 日本の報道だけを見ると、韓国の保守的なクリスチャンが北朝鮮の脅威を強く意識しながら、現在の保守政権を必死にどうにか守ろうとしているという話しは見えて来ません。韓国の方々の感情的な動きを冷めた目で見る前に、あの残虐な独裁国家と対峙している状況の厳しさを私たちはもっと理解し、祈るべきではないでしょうか。
 今回の事件の背後に、もともと野党が国会の多数派を取って、健全な政権運営ができなくなっていたということがあります。もちろん、多くの信仰者は、戒厳令の発布などには賛成しないと思いますが、そうせざるを得なくなったほどの政治の機能不全にこそ目を向けるべきかと思われます。
 そして大統領代行までが野党によって罷免される中で、今回の悲惨な航空機事故が起こっています。まさに政治的な指導力が失われている中で、次から次と問題が起きているのです。
 韓国のクリスチャンと心を合わせて政治の安定化のために祈るべきでしょう。 “詩篇11篇〜2025年の始まり 韓国の政治” の続きを読む

詩篇10篇〜2024年最後の仕事 50人分のレポート評価

 今日は今年最後の仕事で、ある神学校の講義レポート、累計50人分を読んで短い感想を書かせていただきました。
 ヨシュア記、オバデヤ、ナホム、アモス、ミカ、ダニエル、歴史書のまとめです。一人でそれぞれすべてのレポートを出す方もいらっしゃいました。特に今年は歴史書の講義準備に本当に苦労しました。 “詩篇10篇〜2024年最後の仕事 50人分のレポート評価” の続きを読む

詩篇8篇〜人とは何者なのでしょう

「万軍の主」は、ダビデを「羊の群れを追う牧場からとり……イスラエルの君主とし」(Ⅰ歴代誌17:7) たばかりか、その王家は永遠に続くと約束されました。
 それを聞いた彼は、神に向かい、「私がいったい何者であり、私の家が何であるからというので……ここまで私を導いてくださったのですか……この私はあなたの御目には取るに足りない者でしたのに……あなたは私を、高い者として見ておられます」(Ⅰ歴代誌17:16、17) と感謝の祈りをささげました。
 これこそ、詩篇8篇が記された背景です。 “詩篇8篇〜人とは何者なのでしょう” の続きを読む

イザヤ52、53章〜飼い葉桶の傍らに・ドイツの最高のクリスマスの讃美歌

 今日の朝の祈祷会で、皆が口々に、世界各地での戦争や各国内の争いのことが話題にして、ともにお祈りしていました。
 私たちは「神の御腕」、つまり、神のみわざが見えないと思いますが、預言者イザヤは、神のご支配は 貧しい姿を取る救い主に現れたと語ります。以下のイザヤ52章7節、イザヤ53章1–4節です(私訳)。 “イザヤ52、53章〜飼い葉桶の傍らに・ドイツの最高のクリスマスの讃美歌” の続きを読む