2010年9月5日
「泰平の眠りをさます上喜撰(蒸気船)、たった四はいで夜も眠れず」という、宇治の高級茶と黒船をかけた狂歌が、江戸時代の末期の日本の現実をよく現しています。現代の日本も、目覚める必要があると言われています。しかし、なかなか方向が見えていないという現実があるのではないでしょうか。本日の箇所では、三重の「さめよ」という呼びかけがなされています。その第一は、不思議にも、まるで眠っているように見えた「主の御腕」に向かっての「さめよ」という語りかけです。多くの人が祈りの時間も惜しんで忙しく動き回っています。しかし、真剣に神に訴え続けることこそすべての始まりです。第二は、酒に酔って現実を見ていない人への「さめよ」という語りかけ、そして、第三は、絶望に打ちひしがれている人に希望を生み出すという意味での「さめよ」という呼びかけです。 “イザヤ51章1節〜52章2節「さめよ、さめよ」” の続きを読む

