イザヤ21~23章「どこに目を向けて生きるのか」

2022年12月11日

私たちは小さい頃から、いつも自分の人生を自分で管理できるようにと訓練されてきました。確かにそれは大切なことですが、究極的には、仏教が言うような「生、老、病、死」を中心とした四苦八苦は、管理しきれません。仏教は、自分の願望という「煩悩」を消すことによってそれを受け入れるように勧めます。 “イザヤ21~23章「どこに目を向けて生きるのか」” の続きを読む

イザヤ17章~20章「あなたの主人は誰なのか」

2022年11月27日

大企業や官僚組織では、人脈を作り、保つことが大切にされます。影響力のある上司につながっていることには得点があります。私の会社時代にも、私に目をかけてくださった上司の二人が後に副社長にまでなっています。私がドイツ留学に派遣してもらえたのも、そのうちの一人のおかげだと思っています。 “イザヤ17章~20章「あなたの主人は誰なのか」” の続きを読む

イザヤ13章~16章「自分を高くする者は低くされる」

音声メッセージで紹介されている図は こちら をクリック

2022年11月20日

イエスは、「だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます」ということばを何度も繰り返されました (マタイ23:12、ルカ14:11、18:14)。それは歴史上の大帝国や権力者の現実を示すと同時にキリストとその姿に倣った者に対する賞賛として表されています。 “イザヤ13章~16章「自分を高くする者は低くされる」” の続きを読む

多様性と同質性〜イザヤ45章22–24節

日本は今、デジタル化を中心に世界の技術革新の急速な流れから取り残されそうな感じになっていますが、その原因として日本の同質性がネックになっている可能性を最近、考えさせられました。多様性が尊重されて初めて、新しい発見や技術革新が、小さなグループで認められ、互いに競合する中で、良いものが多くの人に認められるようになります。日本のような同質性が尊重される世界では、違った発想を持つ人の居場所がなくなってしまうことが、技術革新にはマイナスに働くような気がします。 “多様性と同質性〜イザヤ45章22–24節” の続きを読む

イザヤ9章8節~12章6節「暗闇迫る中で、『I have a dream!』と叫ぶ力」

ナチスドイツによるアウシュビッツなど四つの強制収容所を生き延びたユダヤ人精神科医のフランクルは、「ひとつの未来を信じることができなかった人間は収容所で滅亡していった。未来を失うと共に彼はそのよりどころを失い、内的に崩壊し身体的にも心理的にも転落したのであった」と語っています。 “イザヤ9章8節~12章6節「暗闇迫る中で、『I have a dream!』と叫ぶ力」” の続きを読む

イザヤ7章1節~9章7節「御顔を隠しておられる方への信頼」

2022年10月16日

2、700年前のアッシリア帝国には現代の強権政治の原型が見られます。周辺諸国を脅しで従え、その支配地から兵士を募り、軍事力を急拡大します。しかし、その軍隊に一体感はなく、流れが変わると驚くほど簡単に崩れます(ナホム書で描かれています)。 “イザヤ7章1節~9章7節「御顔を隠しておられる方への信頼」” の続きを読む

イザヤ5、6章「聞き続けよ。だが悟るな。見続けよ。だが知るな」

2022年10月2日

多くの人は、「主はぶどうの樹、わたしは枝です」(ヨハネ15:5) という賛美に慰めを見出だしますが、その原点にあるイザヤ5章の「ふどう畑の歌」は、恐ろしいほどのさばきの警告に満ちています。その直後に、預言者イザヤが主の栄光を仰ぎ見て、「私を遣わしてください!」と応答するようすが描かれます。しかし、その前後関係を理解すればするほど、そのような招きには応じられないと思うのが人情です。 “イザヤ5、6章「聞き続けよ。だが悟るな。見続けよ。だが知るな」” の続きを読む

イザヤ1~4章「さあ、私たちも主 (ヤハウェ) の光のうちを歩もう」 

2022年9月18日

ニューヨークの国際連合本部の広場に「イザヤの壁」というモニュメントとがあり、2章4節の「彼らはその剣を鋤(すき)に、その槍(やり)を鎌に打ち直す。国は国に向かって剣を上げず、もう戦うことを学ばない」という聖句が大きく刻まれています。まさにイザヤ書は世界平和を覚える際の鍵の書です。 “イザヤ1~4章「さあ、私たちも主 (ヤハウェ) の光のうちを歩もう」 ” の続きを読む

国連本部広場イザヤの壁

日本国憲法の前文には「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。」という崇高な理想が掲げられています。 “国連本部広場イザヤの壁” の続きを読む